わかってます。「手帳チャームの作り方:作業編」が未完成ということは。
先日連続ツイートした測量野帳カバーの作り方と手帳チャームの作り方はほぼ一緒なので、こちらでお茶を濁そうという魂胆です。
■革の端っこを整える
端落とし用の道具をつかって、端っこの角を削り取ります。こうすることでぐっと上品な仕上がりになります。
革の表側、裏側の両方の端を落とします。
■角をまるめる
次に革の四隅を丸めます。角落としという道具もあるのですが、本の少しだけ角をまるめるだけなので、ヤスリで削ります。
ヤスリで削るといっても擦ってるうちに革が曲がったりしますので、丁寧に削る必要があります。
ここはちょっとコツがいるかもしれません。
こんな感じになります。これを四隅すべてやります。面倒臭いです。
■コバを磨く
レザークラフトをやってると必ずこの「コバを磨く」みたいな話が出てきます。「こだわりのコバ磨き」とかいう感じでウンチクを語る場面なのでしょう。それはそれとして、手帳カバーのコバはカバーの耐久性に関わります。ですので、しっかりと処理します。
革を切り取ったままだと、切り面はザラっとした感じです。この切り面にコバ処理剤を塗って磨いていきます。
こんな感じでコバ処理剤であるトコノールを塗ります。ちょっと塗りすぎ感はありますが、まぁいいでしょう。
トコノールを指で塗り込んだりしながら、最後にコーンで磨きながら、角の丸みを出していきます。
するとどうでしょう、1回磨いただけでこんなピカピカになります。オイルレザーだと1回のコバ磨きでツルツルのピカピカになります。
■穴を開ける
すべて切り面を磨いたら、今度はゴム紐を通す穴を開けます。
型紙を使って穴を開ける場所に目打ちします。目打ちのズレを定規で確かめ、ズレがあれば修正します(0.1ミリ単位で修正)。
穴あけにはスクリューポンチを使います。スクリューポンチを使えば静かに穴を開けることができます。ハンマーでポンチを打つときに出る大きな音がしないのです。
スクリューポンチは柄の部分を下に押すと、先端がくるくるっと回って穴を開けてくれます。ただし、2ミリ厚の革では完全に穴が開きません。そこで、くるくる回した後にグッと力を入れて穴を開けます。
というわけで、穴が開きました。
■ゴム紐を通す
カバーにゴム紐を通します。ガイド用に細い針金を使い、針金にゴム紐を挟んで、先に針金を穴に通します。反対側から針金を引っ張るとゴム紐を簡単に通すことができます。
針金を使うのはゴム紐を通すときだけでなく、ぶっとい糸を使って縫うときも使うことがあります。細い穴に太い糸が通らないようなとき、針金を針替わりにして使うことがあります。
■しおり紐を付ける
最後にしおり紐を付けます。
細くてしっかりしたコーティングカラーコードを使います。
ゴム紐に取り付けた丸カンにしおり紐を固定します。
しおり紐にメタルビーズを取り付け、端を結んだら完成です。
仕上がりはこんな感じになります。
以上がキャラメルキュールによる測量野帳カバーの作り方です。
手帳チャームもざっくり同じ作業手順です。