今回は薄い革を使って測量野帳を包みこむブックカバー型の野帳カバーを作ります。

革はカーフという仔牛革です。厚さが0.7ミリから0.8ミリという、ちょっと薄い革です。きめが細かく、肌ざわりも抜群です。

 

1枚革から型紙を使って切り出しますが、薄い革でもあり、切るときに伸び縮みします。切り出しは他の革よりも慎重に行います。

 

革を切り出したら、さっそく断面であるコバの処理を行います。ハリがなく、薄い革なので、コバ処理は難しいのですが、写真のようになんとかトコノール(コバ処理剤)を塗っていきます。

 

 

トコノールを塗って伸ばしたあと、コバ面を磨くのですが、柔らかい革なので、台座に置いた上で柔らかい布で磨きます。

 

次に糸を通す穴を開けます。このカバーは四隅を3点で留めるので、全部で24箇所に穴を開けます。あらかじめ穴を開ける場所に目打ちをした上で、丸ギリを使って穴を開けます。

 

 

次に糸を用意します。糸は細めの麻糸を使います。麻糸の耐久性を高めるため、糸に蝋を塗りこみます。蝋を塗る前と塗った後では糸のハリがまったく異なります。

 

 

では穴に糸を通していきましょう。最初に裏側から表側に糸を通します。

 

 

次に、対になる穴の表側から糸を通します。

 

 

最後に表側から糸を通し、裏側で糸を結び合わせます。結び合わせた部分に少しボンドをさしておきます。

 

 

この作業を12点すべての穴で行います。

出来上がりはこんな感じです。

 

 

糸を締めすぎると縫い目がクシュっとなってしまいますので注意が必要です。

キャラメルキュールは少しきつめに糸を締めていますので、写真のように若干「クシュっ」となっております。

 

測量野帳をバインドしてみました。ぴったりサイズなので、野帳の表紙を挟み込むのにちょっとひっかかったりしますが、革が縦方向にちょっとだけ伸びるので、革を伸ばしながらカバーを挟み込むことができます。

 

 

いかがでしょうか。扱いにくい薄い革である上に、糸で点留めする手間もかかりますが、作りがいのある作品です。

 

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